なぜ進化が必要なのか?

NINE SENSE store深見です。


なぜ進化が必要なのか?

なぜ多くの企業は進化しないのか?

――進化できない構造というものがあります。

世の中には、たくさんの製品があります。

健康食品も、化粧品も、サプリメントも、

毎年のように新商品が出てきます。

しかし、よく見てみると

その多くは「新しいようでいて、実は同じ」なのです。

パッケージが変わる。

キャッチコピーが変わる。

成分が一つ追加される。

それだけで「進化」と呼ばれる。

もちろん、それが悪いわけではありません。

企業として継続していくためには、

ある程度の安定も必要という事情があるからです。

しかし、ここでひとつの疑問が生まれる。

本当の意味で進化している製品は、どれくらいあるのだろうか?

進化しない理由は、能力ではない

多くの人は、

企業が進化しない理由をこう考える。

研究力が足りない。

アイデアがない。

技術がない。

しかし、実際は違います。

進化しない理由の多くは、

能力ではなく

構造にある。

企業というものは、

ある程度の規模になると

簡単には動けなくなるのです。

売れている商品がある。

流通がある。

顧客がいる。

社員がいる。

それらを守る必要があるからです。

売れているものは変えにくい

企業にとって最も難しい判断は、

売れているものを変えることです。

今の製品で売れている。

お客様も満足している。

問題も起きていない。

そういう状況で、

「もっと良くするために一度解体する」

という決断は

なかなかできるものではないのです。

なぜなら、その判断は

売上を落とす可能性がある。

クレームが増えるかもしれない。

市場に混乱を起こすかもしれない。

つまり、進化には

リスクが伴うのです。

安定と進化は、同時に成立しにくい

企業が成長していくと、

自然と安定を求めるようになります。

安定は悪いことではないです。

むしろ、多くの人の生活を守るためには

必要なことでもあると思います。

しかし、ここにひとつの矛盾が生まれてきます。

安定を守るほど、進化は起きにくくなる。

これはどんな業界でも同じです。

食品でも、

医療でも、

テクノロジーでも、

大きくなるほど、

変化のスピードは遅くなるのです。

本当の進化は、内部から始まる

本当の進化は、

マーケティングからは生まれません。

広告でもない。

流行でもない。

進化は、

問いから始まると考えます。

本当にこれでいいのか。

もっと本質に近づけないか。

まだやれることはないのか。

この問いを、

どれだけ続けられるか。

そこに、進化が生まれる。

進化する製品の特徴

本当に進化する製品には、

いくつかの共通点があります。

それは、

• 完成を宣言しない

• 常に疑問を持つ

• 本質を見続ける

• 売上より意味を考える

そして何より、

一度壊す勇気を持っている。

日本文化は「更新する文化」

実は、日本には

この思想が昔からあります。

それが、

前回のコラムでも書いた、

式年遷宮

伊勢神宮は

20年ごとに建て替えられる。

壊して、

また建てる。

これは老朽化のためではありません。

本来の姿を更新し続けるためだ。

つまり日本文化は、

完成を目指す文化ではなく

更新を続ける文化だった。

企業が進化しないのは、

能力がないからではない。

むしろ多くの場合、

守るものが増えた結果です。

しかし、もし

リスクを受け入れ、

問い続け、

本質を追い求めるなら

製品は進化する。

そしてその進化は、

派手なものではありません。

静かに、

確実に、

本質へ近づいていく。

進化とは、

新しいものを作ることではない。

本当に必要なものだけを残すこと。

その覚悟があるものだけが、

次の時代を作っていくのかもしれません。